ユビツキィ – ATの世界
ユビツキィの操作を体験する機会があって、その方面の話題を久しぶりにした。ユビツキィは、日本エコロジーというベンチャー企業が開発してる指点字キーボード。
大学時代に、友人が公開実験でユビツキィを使って東大の福島先生と話したエピソードを聞いたことがある。その時は、しばらく話していたら、突然「ところで君は男か女か」と聞かれたとのことで、機械と指点字通訳者との違いを実感したという。確かに、人間ならば視覚に頼った周囲の環境情報を伝えることができる。それが機械ではどうだ。そんな話は、一つのエピソードで終わるのではなく、支援技術の世界では「ニーズ」ととらえられる。
通常の工業製品開発であれば、一つのニーズだけで動くことはない。しかし、支援技術(AT)の世界では違う。たとえば、10人の身体障害者がいれば、10通り作るというのがATの世界だ。身長も違えば、座高も違う、手の大きさも違う。
残念なことに、支援技術の世界では、それらの科学的効果の臨床データは蓄積されていないといわれる。大げさにいえば、「車輪の再発明」がそこらじゅうで起きている。そんな提言をされているのが中邑賢龍先生。世の中にはもっともっと活用されてしかるべき、評価されてしかるべき技術があり、それらの技術が広がらない理由を多面的に、冷静に見渡している。
知り合いに言われた「もっともっと活用されてしかるべき技術が、ネットにはたくさんある。なぜだろう」。確かにそうだ。でも、だからこそ、もっともっと冷静に見つめなおす力こそが必要なんじゃないだろうか。
いろいろ考えられた?3連休。