小規模な会社が「全自社制作」をメリットといえるのか

10 人に満たない小規模な会社で、受託開発をはじめ、ウェブ制作などを請け負うとき、「一貫して自社で制作しております」というのをメリットとしてアピールできるのか。可能かどうかといわれれば、もちろん、可能だと思います。むしろ突出した個性を持っていたりする場合も多いし、技術的にも、人員的にも開発も制作も可能でしょう。ただ、それをメリットとしてアピールできるのでしょうか。
クオリティや生産能力は、その会社のスタッフに左右されます。特に小規模な会社の場合、一人有能な人が居て成り立っているという場合も多いのではないでしょうか。逆に言えば、その人がいなくなったら、とたんに「生産能力」を失うのです。そうした場合、急遽人員探しに走ったり、下請け先を探すようになります。後者を選択したら、先のアピール点はうそになってしまう。
有能な人間をそろえるのに苦労するベンチャー企業が多いのは、そうした背景がある。もちろん、ベンチャー企業だけでなく、もっと息の長い経営をしてきた小規模な会社でも同じ。同じ作業を頼んでも、ベンチャーと大企業では算出する予算は大きく違いますが、そうした場合でも単純に大企業を悪くいえない。
もっと危機意識を持って、そうしたリスクの認識・管理ができなければ、5 年や 10 年を見据えた会社運営ができない。僕のような平社員でも気づくリスクについて、会社・経営者が日頃からどう考えているのかが命運を握っているのかもしれません。