アクセシビリティの話題だったので、「渡辺隆広」と聞いて一瞬「渡辺隆行」先生かと空目しました。今回取り上げる記事を書いた方は渡辺隆広氏です。別人です。
“自殺推奨サイト”が検索上位を独占 – 「自殺予防サイトのアクセシビリティ向上を」
で、本題の自殺推奨サイト/自殺予防サイトの問題ですが、自殺予防サイトは基本的に検索に引っかかりにくい。なぜなら、
検索キーワードとコンテンツの適合度の問題。自殺予防サイトは決して自殺の方法には言及しない、つまり自殺の方法に関するキーワードがコンテンツに存在することは希であるため、「自殺 方法」など方法論の検索意図を持つキーワードに対してヒットすることは基本的にない。
サイトやページの重要度の低さ。自殺の方法論について説明しているサイトは、”仲間同士”でリンクを張りあうことがよくある他、掲示板など色々なところからリンクを通じて誘導するが、自殺予防サイトというのは基本的に相談窓口機関へのリンクは張るが関連サイト同士でリンクが張られることは希だし、通常、これらのサイトにリンクを張るサイトは限られるのでリンクの絶対量も足りない。
コンテンツ品質の問題。自殺予防サイトは大抵、相談窓口へのリンクに終始したりする一方、ユニークなコンテンツを用意していないために検索エンジンによるコンテンツ評価自体が低くなる。この点、自殺を推奨するサイトはコンテンツボリュームが豊富だったりする。
サイトの性格的に、検索エンジンからは評価されないのです。
ふむ。ではどのようにしてSEO対策を行なっていくのか。重要なのはここだろう。僕は、自殺の手法や手段について「決して載せない」ことが間違っているとも思う。ただ、「自殺を引き止める」ための情報はなんなのだろうか。
「硫化水素 自殺」を検索した時に引き止めるサイトを表示することが本当に意味の有ることなのか。冷静な判断を失っているからこそ、そんな検索をしているのに。「コンテンツマッチ」という視点から言えば、上記の手法は、「ユーザにとっては邪魔な広告」でしかないはず。
正直なところ、普段からこうした内容を考えているわけではないので、いわゆる「有識者」から情報を貰う必要があるだろう。こうした検索をする前のヘルプも重要だし。
官公庁のWebサイト、8割はアクセシビリティのレベルがスタート以前!? | ネット | マイコミジャーナル
A.A.O.|A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 官公庁編第5回 調査概要
ふむ。この手の調査は、なんだか形骸化してきている気がする。「調査を行って広く一般に公開する」というのは重要な作業だと思うけど、なんだかいろいろなところがブラックボックスなんだよね。この調査元であるアライドブレインズは、結果をもとにアクセシビリティの改善に向けたコンサルに繋げたいんだろうと思うし。しかし、当該の会社の支援実績が2009年度で止まっているのはなにか物語っている気がする。今回指摘しようと思っている内容はすでに他者にも指摘されてるんじゃないだろうか。
1. 調査主体と改善主体は変わるべき
総合的な調査結果を公開する場合は、調査する側と改善を提案する側は分かれるべきだろう。
セキュリティ関連の認証だったらまさにそうなってるはず。利害関係のない第三者的が望ましいと思う。
2. 調査手法の公開
独自に開発したウェブサイトの品質解析プログラム「CRONOS2」を用いて全ページ解析を行い
とあるが、このソフトがブラックボックスなんだよね。こういうソフトこそオープンソースにすべきだと思うんだけど・・・。まぁ、この会社自体がこれで商売してるから難しいかも知れないが、公開されている結果が本当に正しいのか誰も検証できないという。
僕は、アライドブレインズが行っていることが悪いことだとは全く思っていない。ここがこうした評価を公開しなければ、せいぜい日経くらいが調査を何年かに一度行うだけだろうし、継続的に同一団体のウェブサイトを評価してくれるわけでもないから。でも、だからこそ公平性の高い評価を行う環境がもっと整備されるべきだと思う。今までで言えば「公」的機関が絡んでくるんだろうけど、それは今の時代にはそぐわないだろう。W3Cなどの組織に近い公的な組織(あの団体が無問題だとは思わないが)が出来ればいいと思うが。
IT系のセミナーって、新しい知識を得るためだけではなくて、自分の知識を整理したり、モノゴトの側面の部分を知ったりできるチャンスだと思う。そういう意味では、いわゆる「講習会」とはちょっと意味合いが違うと思う。
アタリマエの事を当たり前に。
ここで言うアタリマエの事とは、聞いてみると、「そりゃ当然だろう」といったこと。アタリマエのことを新情報を含むカタチでいつでも提供できる人が、スピーカーとして生き残っていくんじゃないだろうか。実は、こうした人ってバブル世代の人に多い。長年生きてきて、新しいものばかりを追いかけても仕方が無いことに体現してる上に、ここまで生き残っている意味をちゃんと持っている。
アタリマエのことをちゃんとわかりやすく説明できるかどうか、って実は難しい。新技術などを伝える場合は「ハッタリ」がききやすいからだ。新しい技術とかは「スゲー」って思わせれば勝ちなのだ。何からそれが生まれて、そこから何が生まれるのかといったことを考えさせるヒマを与えないことが容易なのだ。
そんな感じでセミナーを冷めた目で見るのも、そうした人前に立つ立場でない僕にとっては一興で。バブル世代の人って、手を抜きたがるところもあるので要注意ですが。